百合が丘クリニック

クリニックからのお知らせ

2018年04月28日

糖尿病と漢方


FMなばり(83.5Mhz)にて「百合が丘クリニック通信」放送中です!       当院院長が出演し、東洋医学に基づいた、健康にまつわる話をしております。       ON AIR:毎週金曜日15:50~(10分間)       再放送:水曜日8:20、土曜日18:20~、20:50~、日曜日12:50~、16:50~

漢方医お勧め薬膳!蜜糖蒸百合

 
今回は糖尿病と漢方についてのお話しをさせて戴きたいと思います。   A:糖尿病ですか?最近日本人も糖尿病の方が増えているようですね。糖尿病の治療と言えば、インシュリンの注射や血糖降下剤のイメージですが。   先生:はい、インシュリンや血糖降下剤は対症療法と言って、上がった血糖値を下げたり症状を取る薬であり、ずっと飲み続けていても糖尿病が治る薬ではないのです。   A:という事はインシュリンなどは無駄な薬と言う事ですか?   先生:そうではありません。西洋医学ではインシュリンなどで血糖値をコントロールすることで、糖尿病の進行を緩やかにして、目や脳、心臓、腎臓に障害を及ぼしたり血管が詰まって手足が壊死してしまう事を予防する効果があるので、必要な治療法だと思います。   A:では、糖尿病に漢方薬はどうなんでしょうか?   先生:糖尿病の方が漢方薬を飲んだからといって翌日には血糖値が正常になっているという事はありませんので、漢方薬は効果がないと言われてしまうかもしれません。漢方薬にも症状を取るものはありますが、体質改善に用いられることが多いので、血糖が上がりやすい体質を漢方薬を用いることで、血糖降下剤の量を減らしたり、運動や食事療法を漢方薬と組み合わすことによって、薬を止めることができたり、インシュリンの注射を打たなくてもいい状態にまでもっていく事が目標の治療なのです。   A:漢方は症状を取るだけではなく病気の根本を治す薬なんですね。   先生:はい、漢方薬は未病、つまり病気になる前に体調を整えて病気にならなくする事に一番の効果を発揮します。つまり糖尿病が発症してしまう前、境界型、よく糖尿病予備軍と言われますがこの段階の方や、インシュリンに対して糖を下げにくい体質、インシュリン抵抗性の方などその段階で漢方治療を始めれば、糖尿病の発症を遅らせたり、防いだりする事が出来ると考えられています。   A:未病ですか。はっきりと症状が出る前のちょっと調子が出ないなと言う時に取り入れると効果がはっきり見られるんですね。それ以外にもどんな意義があるんですか?   先生:はい、糖尿病ですでに血管が損傷を受けてしまい、悪化して心臓や脳、腎臓や足の血管等に障害が迫ってきている場合には、その障害を取り除くような治療を行う事が出来ます。その効果で、失明を免れたり、出来るだけ透析が必要になる時期を遅らせたり、心筋梗塞や脳梗塞での突然死を回避する治療法になります。   A:それは素晴らしい効果ですね。やはり生活する上で急に目が見えなくなったり、透析に病院に通わなくてはならなくなると大変ですものね。   先生:そうですね。すでに糖尿病になってしまった人でも透析などを回避できるように、血糖のコントロールはもちろん必要ですが、弱ったところを治していく漢方薬も必要だと思います。   A:具体的にはどのような治療法になりますか?   先生:はい、いつもお話ししているように、糖尿病だからこの薬というわけではありません。まずその人の証、体質や症状を詳しく見て行くことが必要になってきます。東洋医学では糖尿病を消渇(しょうかつ)つまり、消えると渇くと書きます。体が渇いて徐々に痩せてくる事を現わしています。それを肺や心臓などに原因のあるものを上が消えると書いて上消、胃腸機能が原因になっているものを中が消えると書いて中消、腎臓肝臓などが原因になっているものを下が消えると書いて下消と分類して考えていきます。   A:やはり、細かく分類していくんですね。   先生:はい、同じ糖尿病でも原因を見極めずに、治療法を間違えば効果は少なくなるので、やはりタイプを見極める事は大切です。   A:症状からタイプを見極める事は出来るのですか?   先生:はい、口が渇いて水分が欲しくなるタイプは肺が渇いている上消、おなかが空いて食べ過ぎてしまうタイプは胃腸機能が原因と考え中消、慢性に症状が続いておしっこが近い、足腰が弱っている、寝汗が出やすかったり不眠を伴う場合は下消と考えられます。実際は症状は複雑ですので簡単には診断できませんが、このように考えていきます。   A:そうなんですね。糖尿病でも症状がさまざまなんですね。どのような漢方薬を使っていくのですか?   先生:はい、煎じ薬にすればその方に合った物を作りますので色々と考えられますが、日本の保険制度では出しにくいのでやはりエキス剤では、六味丸や白虎加人参湯、麦門冬湯、啓脾湯などが選択肢に上がると思います。煎じ薬に比べるとエキス剤は効果がゆっくりですので、半年ほどゆっくりと服用してみて欲しいと思います。それぞれ1剤では効果が出にくい場合は組み合わせてできるだけ煎じ薬に近づけるように処方する事もあります。   A:先生のお話しを聞いていると、日本での漢方治療には、さまざまなご苦労があるようですね。その中でも、患者さんに少しでも良くなってほしいという先生のお気持ちがひしひしと伝わってきて、私も嬉しく思います。患者さんの治療の選択肢を広げる意味でも漢方薬の治療が広がるといいですね。そのほか糖尿病の治療法はありますか?   先生:はい、やはり食事療法は必要になってくると思います。カロリー制限や炭水化物の制限は基本中の基本です。東洋医学の薬膳の知識も必要になってくると思います。主に肺や胃を補う様に考えていけばいいと思います。果物のなしや杏、枇杷等や山芋などがいいと思います。腎を補うのは百合根や海藻や黒豆等もいいですね。当院に来ていただければ、薬膳の基本の表をお渡しする事もできます。また当院のホームページやクックパッドにも載せていますので参考にしてください。   A: 毎日の生活に取り入れていきたい薬膳、今回もお持ちいただきました。毎回楽しみにしています。今日はなんでしょう?見たところ百合根の様ですね?   先生:はい、そうです。百合根の蜂蜜漬けになります。百合根には肺を潤して咳を止めてくれます。蜂蜜は脾胃と肺と大腸に効果があります。蜂蜜も肺や腸を潤してくれます。これは身体を潤したり消化不良を治す作用が有ります。春や秋の季節の変わり目に咳が続く方におすすめです。また、百合根は糖尿病にも効果があります。   A:この時期、花粉症もそうですが、咳が止まらないという方多いと思います。   ぜひ生活に美味しい薬膳を取り入れてみてはいかがでしょうか?


百合が丘クリニック通信バックナンバー(2016年4月号)

 

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