百合が丘クリニック

クリニックからのお知らせ

2018年04月24日

柴胡について


FMなばり(83.5Mhz)にて「百合が丘クリニック通信」放送中です!       当院院長が出演し、東洋医学に基づいた、健康にまつわる話をしております。       ON AIR:毎週金曜日15:50~(10分間)       再放送:水曜日8:20、土曜日18:20~、20:50~、日曜日12:50~、16:50~

漢方医お勧め薬膳!豆腐干絲の豆乳スープ

 
  今回は生薬の柴胡(サイコ)についてお話しさせていただきたいと思っています。   A:柴胡ですか?私もこの番組を通じて漢方に興味が湧いてきましたので、何度か聞いたことのある名前ですね。   先生:はい、柴胡は良く使われる生薬で、保険適応されている漢方の方剤で22処方あります。小柴胡湯や柴胡桂枝湯など聞いた事があるのではないでしょうか。   A:そんなにあるんですね。身近に使われている生薬なんですね。   先生:はい、柴胡というのは日本では江戸時代から栽培されています。特に静岡県の三島で良質な柴胡が栽培されていたので、三島柴胡と呼ばれていました。その頃は野生でも三島柴胡が生えていましたが、今ではほとんど見られなくなり、栽培されているものがほとんどになっています。   A:そうなんですね。日本でも栽培されていたんですね。   先生:はい、今でも静岡、高知、鹿児島、宮崎、熊本などで栽培されていますが、中国や韓国からも輸入されているそうです。   A:たくさん使われているんですね。柴胡とはどの様な生薬なのでしょう?   先生:はい、柴胡はせり科の植物で黄色い花が咲きます。その根を乾かしたものを生薬として使います。辛涼解表薬に分類されます。辛涼解表とは発汗させ温めるというより身体を冷やすものです。その他にもストレスで気が滞っているのを治す作用があります。さらに気を上げる作用があります。   A:そうなんですね。いろいろな作用があるんですね。それで沢山の薬に使われているんでしょうか。   先生:そうです。様々な作用がありますので、それらを上手く用いて薬にしています。例えば、小柴胡湯は、柴胡、黄芩(オウゴン)、半夏(ハンゲ)が入っており、辛涼解表の発汗させて身体を冷やす作用を用いて、風邪などに用います。   A:風邪薬に使われるんですね。   先生:はい、四逆散、加味逍遙散などでは柴胡の気が滞っているのを治す作用で、ストレスでイライラしやすい、胸脇部といって、肝臓と横隔膜の間あたりが詰まって痛む時などに用います。   A:風邪薬とは全く違った、ストレスなどでイライラした時などにも使えるんですね。   先生:はい、また、気が下がると立ちくらみをしたり、脱肛、子宮下垂、息切れがし易いなどの症状が出ます。それに対しては柴胡に人參などを加えた補中益気湯を用いて、気を上げて治していきます。   A:組合せで色々な病気の薬になるんですね。この時期にこの柴胡を取り上げた理由があるのでしょうか?   先生:はい、柴胡には辛涼解表という熱を取る作用がありますが、この時期に多い花粉症には冷えが原因のタイプもありますが、熱を持つタイプの方が多くいらっしゃいますので、取り上げてみました。柴胡は熱を取る生薬の中でも良く使われる生薬です。   A:お話しを伺っていると万能の様な感じがします。   先生:はい、様々な方剤に使われていますが気を付けなくてはならない点もあります。20数年前柴胡は肝臓の万能薬のように使われていました。肝臓が悪ければ小柴胡湯と病名投与されていたのです。もちろん小柴胡湯で良くなる方もいらっしゃいますが、この薬は、黄芩、半夏が入っており乾かす作用があるので、肝臓が乾いているタイプの方には効果が出ないのです。   A:肝臓が乾くとはどんな症状なのでしょうか?   先生:はい、例えば肝硬変ですね。皮膚が赤黒くなりカサカサになってきます。このような方が小柴胡湯を服用すると、ますます臓器も渇いてしまい症状が悪化してしまうのです。   A:それは、恐いですね。   先生:はい、今でもあるかもしれませんが、漢方に詳しくない先生が病名投与したことで、良くなるどころか間質性肺炎を合併してしまうということがあり少し騒がれました。   A:そうなんですね。漢方薬は身体に優しいイメージですが、症状を見極めて使わなければいけないという教訓がこの柴胡にあるんですね。   先生:はい、漢方薬も使う上では注意が必要です。ただこの柴胡で間質性肺炎を起こしたのは100万例に一例ほどで、じつは自然発生する頻度と変わりないので、たまたま自然発生した患者さんに使っていたとも東洋医学会で言われています。しかしあえて証を見ずに使った場合の副作用の可能性への警鐘として学会でも警告しています。   A:漢方薬も正しく使って皆さんに健康になって戴きたいと先生はよくおっしゃっていますが、まさにその通りですね。   先生:はい、漢方薬は上手く使えば、患者さんに喜んで頂ける結果が出ると思いますので、皆さんに知っていただきたいですね。   A:今回も薬膳を持って来ていただきました。麺が入っていますね。これは何でしょうか?   先生:はい、これは豆腐の麺です。中華料理では前菜の小皿に良く出てきます。   どうぞ食べてみて下さい。   A:シラスも入って塩味が利いていて美味しいです。スープは豆乳ですか?麺も豆腐でヘルシーですね。どんな効果がある薬膳ですか?   先生:はい、豆腐と豆乳という事で、大豆は身体を潤して熱を取る作用があります。塩味は涼血解毒といって熱を冷ます作用があり、シラスは健脾、補気、活血、補血作用つまり、気と血を潤して気の流れを良くする作用があります。ということで全体として、胃腸、気血を補い、熱を冷ますので、この時期だんだんと暖かくなり汗をかくことが多くなると思いますので、体内の水分を補ってくれます。カサカサタイプのアトピーにもおすすめです。喉がいがらっぽくなり易い方にもいいですね。皮膚の化膿の予防にもなるので、これからの季節にお勧めの薬膳です。   A:美味しいので満足感もあって、ダイエットにも良さそうです。その上お肌にも良さそうでいいですね!皆さんも百合が丘クリニックのホームページ、クックパッドにてレシピを確認してみて下さい。私も作ってみます!
漢方医お勧め薬膳!豆腐干絲の豆乳スープ
  先生:はい、台湾や中国に旅行に行くと朝食に豆乳や、このスープに油條、揚げパンの様なものを入れて食べている方が多いです。皆さんにもこれを食して健康になっていただきたいですね。   A:そうですね。生活に漢方、薬膳を取り入れて健康になっていただきたいですね。


百合が丘クリニック通信バックナンバー(2017年4月号)  


 

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