百合が丘クリニック

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2018年03月16日

果してアレルギー性鼻炎=小青竜湯という単純な公式で正しいのか?


2月~5月の杉花粉、ヒノキ花粉、今年も花粉症のシーズンの山場であります。巷では、アレルギー性鼻炎=小青竜湯という、ある意味正しくて、ある意味間違っているイメージができて、それが流布されている傾向があることが否めません。    

 
2月~5月の杉花粉、ヒノキ花粉、今年も花粉症のシーズンの山場であります。巷では、アレルギー性鼻炎=小青竜湯という、ある意味正しくて、ある意味間違っているイメージができて、それが流布されている傾向があることが否めません。
では、小青竜湯とは、どういう意味合いを持った処方でしょうか?

生薬の中身は、麻黄,桂枝,芍薬,細辛,乾姜,半夏,甘草,五味子の八味で構成されています。麻黄は辛温解表薬で、風寒を発散し、平喘利水する作用があり、これに桂枝の辛温通脈薬で、この二味で血分から出て営分に邪気を発表(皮膚から発汗)して追い出す作用があります。
この作用は、最初は散寒(寒さを取り除く)しますが、長期に服用すると、身体の内部は冷えてくるのと、体内の陰分(身体の構成成分)を弱くしていく作用があるので、長期投与には適しません。
乾姜と細辛は、散寒して水飲を除きますが、乾姜は、主に脾胃に働いて辛散温通する作用があり、細辛は肺・腎に働いて、宣通発散,温肺化湿の作用があり、この二味で共同して散寒し水飲を除く作用を有します。五味子は、収斂,清熱,益気生津,斂肺帰腎作用があり、肺を収斂(守りを固める)して咳を止める作用があります。
甘草は胃気を守る作用があり、芍薬は苦酸微寒で養血斂陰作用があり、営陰を収斂して動血を防ぐ作用があります。半夏は去痰し逆気を降します。

全体としてみると、胃腸機能に問題があり、水飲が内停し(身体が水っぽくてブヨブヨして)胃を犯し胃気が降りず、嘔気を起こし、肺気の宣発と粛降の作用が失調し、喘息,咳嗽が起こっているものを治します。
又、一度、身体に貯まった水飲は、気機の昇降に従って変動しますから、水便不利(尿の出が悪い)や下腹部の腹満が起こり易いのもこのタイプの体質の人の特徴です。この水飲が鬱滞すると、気機の流注が阻まれますから、咽もつまるし、場合によっては咽の気化不利(物質の転化が水飲によって阻害される)と口渇も起し易いということが理解できます。

表寒内飲症に用いる方剤で、何も喘息やアレルギー性鼻炎ならいつでも誰でも大丈夫ということはあり得ません。
表寒と言っても、ただ女性に多い寒がるという状態だけで大丈夫ということもなく、あくまで、体表の寒さが使用目標であり、陽虚でも四肢(手足)が冷え易い人には、麻黄,細辛での解表作用(発汗させる)の為,益々手足が冷え、朝起き一番の喘息,鼻水,鼻閉が反対に悪化していく場合が悪く、こういう体質の人にはこの方剤自身が合っていないので長期投与すべきではありません。

又、陽気を発散する作用が強いので、傷陰動血する可能性もあり、体質の診断を誤って投与されている患者では、時々、不眠,動悸,めまい,鼻出血を見る場合もあります。

この薬は、寒飲の治療に用いるべき薬であって、体質改善に用いる場合は、身体の水飲内停が、果して何処から来たのかを正確に弁証し、その方剤(つまり違う方剤)を用いるか、併用しなければなりません。
これを体質改善の薬と思って服用している人は、少し勘違いされていると思います。
それと、長期投与の場合、少陰の精気を消耗してしまう恐れもあります。

最後に、喘息もアレルギー性鼻炎も共にアレルギー性疾患であるので、アトピー性皮膚炎の人が多いと思います。
アトピーと言えば、「ステロイドの一時抑え」という治療が、行われることが多いようです。

この場合、玄府=皮膚がステロイドにより萎縮しているので、正常な解表(発汗)作用が落ちているので、散寒解表の小青竜湯を少し長めに用いるだけで、アトピー自身、強烈に悪化してしまいます。
ステロイド外用剤と小青竜湯という二重の失敗です。ステロイド外用剤を、例え週1~2日と言えども、子供なら数ヶ月、大人なら1年以上用いた人は、決して解表をしてはならないのです。

人生に決して手遅れということはありませんので、もっと地に足をついた治療に真面目に取り組んで、健康を回復して戴きたいと思っています。
小青竜湯自身は、即効性も高く、とてもいい薬で、30分以内に効果を表します。
その利点を最大限に利用するためにも必ず、病気の本質は何処かを考えなければならないと、いつも考えています。
 
 

花粉症

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