百合が丘クリニック

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2018年12月04日

日本の漢方の歴史について1


 

漢方医お勧め薬膳!あさりと空豆のスープ

 
今回はどんなお話しをしようか随分考えましたが、初心に帰って漢方についてお話ししていきたいと思います。   A:漢方は、漢方薬のことではないのですか?   先生:はい、もちろんそうです。しかし湯液と呼ばれる生薬を組み合わせたエキス剤や煎じ薬などで治療する事だけでなく、鍼灸、鍼治療やお灸などによる治療も含めて、漢方治療と言います。   A:そうでしたね。漢方薬と鍼灸を両輪として漢方治療があると伺いました。   先生:はい、そうです。そして中国から伝わった漢方を日本独自にアレンジしてきたものを「日本漢方」と呼んでいます。   A:日本で行われている治療はすべて日本漢方なのではないのですか?   先生:もちろんそうです。そしてその「日本漢方」は主に後世方派、古方派、折中派、中医派の4つに分かれています。   A:宗派が分かれているのですね。まるで華道や茶道の様ですね。   先生:はい、やはり歴史が長く伝統のあるものは、様々な考え方の違いで宗派が分かれていくものだと思いますね。   A:その中で、先生はどの宗派なのですか?   先生:はい、漢方を学んでいる先生方もこの宗派だけと限定している方は多くありません。その中では「古方派」の影響が一番大きいのではないでしょうか   私も色々な宗派の勉強をしながら、中医、中国での漢方を主に学んでいます。日本漢方の中では中医派は残念ながら少数なのです。最近は中国の力も大きくなってきたので人数は少しずつ増えてきたように思います。   A:中国からの観光客もますます増えています。心斎橋などを歩いているとあちこちから中国語が聞こえてきて、ここは日本なのかと思ってしまうほどですね。   先生:学問の世界でもそうなのです。しかし実は、中国は『文化大革命』の際、古い物を捨てるということで長い歴史のあった漢方を一度捨ててしまっています。   A:中国4000年の歴史と言いますが、途切れてしまっているのですか?   先生:はい、中国では古来より、政権が変わる度に、「焚書」(ふんしょ)といってそれまでの本などを焼いてしまう事がよくありましたので、歴史上の素晴らしい書物が失われてしまっていることが非常に多くあります。実は漢方の教科書的存在の『傷寒論』の元になった『陰陽大論』『胎臚藥録』などは残っていないのです。   A:すべての書物を焼いてしまっていたのですよね。本当にもったいないですね。   先生:はい、その『陰陽大論』『胎臚藥録』などを元とした『輔行訣臓腑用薬法要』という本が敦煌の莫高窟という洞窟で発見されました。当時の文献を焼いてしまう事をためらった人が洞窟などに隠していたものです。それを入手した西洋の人は、医学的な価値は分からないので、美術品として自国に持ち帰っていました。それが近年改めて書物として扱われる事によって現代でも通用する様々なヒントが得られることが分かったのです。しかしこれも膨大な書物のほんの一部であり、全体像を把握するまでには至っていません。   A:中国の漢方が本拠地というイメージですが、書物のすべて揃っている訳では無いのですね。   先生:そうですね。それには私の知人が20数年前中国に留学した際、上海中医学院でとても驚いたと言っていました。   A:何に驚かれたのですか?   先生:その先生は、中国は漢方の本場であると思って、わざわざ日本から勉強しに来たのに、『傷寒論』や『金匱要略』など、漢方の基本的な本すらなかったそうです。   A:やはり、焚書(ふんしょ)は影響が大きいのですね。そんな基本的な書物も無いような状態から、どうやって漢方の歴史を途絶えさせなかったのでしょうか?   先生:はい、古来より漢方の書物などは中国から日本に入って来ていました。日本も中国の様に幾度となく戦(いくさ)などもありましたが、大規模な焚書(ふんしょ)が行われたことは多くなかったようです。つまり、中国で失われた書物の多くは日本では大切に保存されていた事が多くありました。日本と中国の国交が回復した以降、多くの中国人留学生が日本に訪れましたが、その留学生たちはせっせとそれらの本を持って帰り、自国での漢方を復活させて、あたかも長年続いているとしているのです。   A:そうなのですね。日本としては少し歯がゆい様な気もします。   先生:そうですね。しかし西洋医学中心の日本とは違い、中国で復活した中医学は、多くの人が学び研究して再び盛んになっています。   A:日本では漢方は少数派ですが、中国では今も盛んなのですね。それでは今でも盛んな中医学中心にしていけばいいのではないのですか?   先生:そう簡単なものでもないのです。中国とは違う、日本人の体質や気候に合わせた日本独自の漢方として、日本漢方は必要だと思います。   A:日本で進化していった日本漢方、気になりますが、続きは次回にお聞きしたいと思います。先生、次回も日本漢方についてお話しを伺いたいと思います。よろしくお願いします。さて、今日も薬膳を持ってきていただきました。これはホタテと貝が入ったスープですね。   先生:はい、そうです。食べてみて下さい。
漢方医お勧め薬膳!あさりと空豆のスープ
  A:あっさりしていて空豆の味がしますね。貝の味もしっかりして美味しいです。これは何に効くでしょうか?   先生:あさりは痰濁といってのどに溜まっている痰ではなく、体に溜まっている痰を除く作用があります。また精神的に不安定になっているものを除く作用があります。また空豆は胃腸にとても良い食材です。脾胃の虚というのを治します。この薬膳は、胃腸を治して痰を取り除く、咳が出やすい人や体のだるい人に適しています。今年の夏の様に湿気が多くとても暑い時には、このスープを飲んで流れを良くすると良いです。   A:そうなんですね。このスープは胃腸の弱っている人におススメですね。また咳き込みやすい人にもおススメなんですね。   先生:はいそうです。    
 

漢方医お勧め薬膳

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