緑内障と中医
当院院長が出演し、東洋医学に基づいた、健康にまつわる話をしております。
ON AIR:毎週金曜日15:50~(10分間)
再放送:水曜日8:20、土曜日18:20~、20:50~、日曜日12:50~、16:50~

漢方医お勧め薬膳!山芋のあめだき
先生:突然ですが、失明の原因の第1位をご存知ですか? A:うーーん。糖尿病が原因の失明が有ると聞いた事はありますが、目の病気が原因になる方が多いと思います。ちょっと分からないですね。 先生:糖尿病が原因の失明も確かにありますが、第1位の原因は緑内障だそうです。これは日本眼科学会のホームページで確認できます。40歳以上の5%がこの緑内障にかかっているという事で、実は身近な病気であると思います。 A:そんなに多いのですか? 先生:はい、緑内障の治療も進んでいますので、失明に至る方が少なくなったとはいえ、未だ失明原因の第1位という事です。そこで今回は緑内障についてお話ししたいと思います。 A:先生の病院は、眼科の方はあまり来られないのではないですか? 先生:そうですね。めったに来られませんが、目薬を6種類点(さ)していても眼圧が下がらない、手術を繰り返しても良くならず、失明には至っていませんが見えにくくなって、最期の頼みということで、来院された患者さんがいます。その他、ご縁があり数名の緑内障の患者さんが来られています。又、緑内障だけでなく、主に膠原病ですがその他の病気があって、眼圧が下がらないという患者さんがほとんどです。 A:そうなんですね。最後の頼みとして漢方治療に来られる方は多いのですか? 先生:緑内障に限らず、他の治療に行き詰った方が来られます。緑内障の患者さんはそんなに多くはありませんね。 A:では、なぜ今回のお話しは緑内障についてなのでしょうか? 先生:当院に来られている緑内障の患者さんは、眼科での治療では下がらなかった眼圧が、当院の漢方治療で今のところ全員の眼圧が正常になり、緑内障の進行が止まっています。そこで、リスナーの皆さんにも、緑内障の治療でお困りの方に希望をもって頂こうと思い、取り上げました。 A:そうなんですね。失明というのは、生活を送る上で本当にお困りのことが多いと思います。その進行を抑えることが出来るのは嬉しいですね。その緑内障の原因は、東洋医学的にはどの様に考えるのでしょうか? 先生:はい、東洋医学では先ず分類して考えていきます。 A:東洋医学は何でも分類する事から始まるんですね。 先生:はいそうです。まず、原因をわけてみると、痰気、このたんは喉に絡む痰と同じ文字ですが、その痰気が溜まって起るもの、肝と腎が弱って起るもの、陰虚・血虚によって流れが悪くなっておこるもの、この三つに分けて考えていきます。 A:痰気というものが溜まったり、身体のなかの流れが悪くなって起こるという事ですね。それがどの様に目の病気となっていくのでしょうか? 先生:はい、痰のせいで気血が上手く流れず、目の中でも気血の流れが悪くなり発症すると言われています。 A:治療はどの様なものですか? 先生:はい、高齢者に多いという事で、ベースとして、気血、元気と血液が足りていないので流れない、局所的に熱を持ってしまうという事があるので、気血を補い、熱をとると言った治療を行います。 A:先生の所にいらっしゃった患者さんはいかがですか? 先生:はい、先ほどお話ししたように、眼圧も正常になっておられます。その中のお一人は眼圧が56も上がってしまい、何時失明してもおかしくない状況で、おまけにブドウ膜炎であったので目も霞んで見えにくいという方は、目の濁りをとるのと、眼圧を下げることを考えて、漢方薬を処方しました。数日後に眼科を受診された際、ブドウ膜炎による濁りは消え、眼圧も18にまで下がっており、眼科の先生も驚いておられたそうです。 A:何時失明してもおかしくないとまで言われた方が、数日でそこまで良くなる事もあるんですね。 先生:はい、最初来られた時は皆さん眼科で手術を受けたりしても治らなかったのに、漢方薬を飲むだけで治るなんて、という様子で来院されますが、皆さん眼圧も下がり、満足していただいていると思います。 A:漢方は治療のアプローチが違うので、西洋医学であまり効果が得られなかった病気でも、漢方薬での治療が効果的な場合もあるんですね。 先生:そうです。優劣をつけるのではなく、漢方、西洋医学それぞれ得意分野があると考えて戴きたいですね。西洋医学は急性の病気、例えば心筋梗塞や肺炎や髄膜炎などが得意分野ですね。慢性的な病気、今回お話しした緑内障や喘息、アトピ―性皮膚炎などは漢方薬が得意だと考えます。緑内障では、眼圧を下げる目薬を点しても、もともとの眼圧が上がった原因を治さない事では、すぐにまた上がってしまうので、病気の原因を治療する漢方治療が効果を発揮できると思います。 A:患者としては、病気が良くなる事が一番の望みですので、自分の病気にあった治療法を見つけてい戴きたいですね。皆さんもいつもの治療に限界を感じられたり、お悩みの際はぜひ百合が丘クリニックにて相談して下さいね。さて、本日も薬膳を持ってきていただきました。これは大学芋ですか? 先生:はい、大学芋とほとんど一緒ですが実は違います。 A:なんでしょうか? 先生:これは、山芋のあめだきです。食べてみて下さい。 A:甘くておやつみたいで美味しいですね。これは毎日おやつにしてもいいですね。これは何に効くでしょうか? 先生:はい、山芋は山薬と言って漢方の生薬です。消化機能の弱い人、胃腸の弱い人、夏でお腹がもたれやすい人、咳の出やすい人や足腰の弱い人、子どもさんならこけやすい子に適しています。毎日食べると徐々に健康になると思います。 A:そうですね。毎日食べるのなら砂糖を減らすといいですね。美味しいものを食べて皆さんもどんどん健康になって下さい。 百合が丘クリニック通信バックナンバー(2018年5月号)
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